島と村
日本の田舎を舞台に、ポスト都市的な動きを追うドキュメンタリーシリーズ
可能性の広がりという意味での都市が枯渇したとき、都市にどっぷりと浸かった職業にはどんなことが起こるのでしょうか。
2011年の東日本大震災に衝撃を受け、都市では再開発に携る機会さえない状況に不満を覚えた建築家の中から、「非都市」において建築という仕事のあり方を根底から見直そうとする人たちが出てきました。アプローチも規模も活動内容もそれぞれ異なりますが、「クライアントから仕事を受注する」という従来の一方通行の方法ではなく、「新しい交換関係を、建築家と地域社会との間に築くこと」を目指しているという点では共通していると言えるでしょう。
太田佳代子氏には、そのような新しい試みを行なっている建築家たちを直接「現場」に訪ね、ポスト都市的な動きを辿るようお願いしました。その成果は、建築と社会との間に新しい関係を築こうとしている5人の専門家の姿を捉えた、臨場感あるトラベローグ(紀行)となっています。